こんにちは♪サービス事務の安髙です(^^)/
道路を行き交う車の数が急激に増え、今年ももう師走なんだなぁと感じます(*_*) 12月は、1年の中で交通事故が最も多くなると言われています。慌ただしくなり、気持ちが焦ってしまいがちという事でしょうか、、、黄色信号でアクセルではなくブレーキを踏む。横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいたら止まる。当然のことですが、気持ちに余裕がないと出来なかったりするんですよね(^_^;) 忙しい時こそ早めの行動を心掛け、気持ちと時間に余裕を持って、思いやりのある運転をしたいものですね(*^_^*)
それでは、本題に入っていきましょう♪数回に分けてご紹介していたE46アルピナB3 3.3のエンジンオーバーホールも、いよいよ完結編です(^O^)
前回、クランクメタルのクリアランス測定まで終わったので、クランクを固定するところから見ていきたいと思います。新品のボルトを使い、以前ご紹介した角度締めで行います(*^^)v
クランクシャフトが取り付けられたら、手でくるくる回るかチェックしておきます。もしスムーズに回せない場合は、メタルクリアランスがおかしいか、組み付けがおかしい可能性があるのだそうです(; ・`д・´)
クランクシャフトが無事に取り付けられたので、今度はピストンに新品のピストンリングを取り付けます(^^)v ピストンリングは、張力でシリンダーとピストンの間の気密を保つ働きをしていて、トップリング、セカンドリング、オイルリングの3つのリングが使用されているのですが、トップリングとセカンドリングは見た目がそっくり(゜-゜) しかし、よく見ると形状も違いますし、それぞれ表裏もあるので、組み付け時は間違えないように要注意です(^_^;)
ピストンの準備ができたら、シリンダーブロックに取り付けていきます(^^) ピストンにも向きがあるので注意が必要です。ピストントップに矢印のマークがあったのですが、念の為バルブリセス(バルブ避けのくぼみ)も確認します(*^_^*) もしここで逆に組んでしまうと、バルブとピストンが接触してしまう可能性があるそうです\(゜ロ\)(/ロ゜)/ 確認は大事ですね、、、BMWはクリアランスが特にシビアなので慎重に行います。
ピストンは、ピストンリングコンプレッサーという専用工具を使い、ピストンリングを縮めた状態でシリンダーに挿入していきます。
無事にピストンが挿入できました(*^^)v
ここで、コンロッドをクランクシャフトに固定していきます。コンロッドメタルも新品を使用します(^^♪(もちろんメタルクリアランスは測定済みです。)
ピストン取付け時は、一回一回クランクシャフトを回して、異常が無いか確認していきます。
ピストンが組み付けられたので、オイルポンプ、バッフルプレートも取り付けました(●^o^●)
今度は、エンジンのフロントカバーを付け、シリンダーヘッドを載せる準備をします(^^)v
シリンダーブロックにヘッドガスケットをセットし、その上に慎重にシリンダーヘッドを載せ、ボルトを締めていきます(^^) こちらももちろん新品のボルトを使い、角度締めで組んでいきます。ボルトを締める順番も決められているので、絶対に間違えることの無いようにマーキングを入れ、確実に締めていきます。
もう少しでエンジンが組み上がりそうです!(^O^)
番号が振ってある24個の部品が、Vol.2でご紹介させて頂いたHLA(ハイドロリックラッシュアジャスター)です。
部品は付いていた位置に戻すのが基本です。間違えないように慎重に取り付けていきます(; ・`д・´)
HLA、カムシャフト、VANOSまで組み付けました!こちらも失敗が許されない重要な部分(>_<) 繰り返し確認しながら組み付けていきました。
組み付けが終わったら、確認の為、慎重にクランクシャフトを回していきます。カムシャフトの組み付けがおかしいと、バルブとピストンが接触し、クランクシャフトを回すことが出来ません((+_+)) 無理に回したらエンジンが壊れてしまいます(@_@;)
クランクシャフトが問題なく回ることが確認できたので、スパークプラグ、ヘッドカバー、オイルパンを取り付け、エンジン本体の完成です\(^o^)/
ピカピカになったエンジンの帰還を心待ちにしていたエンジンルームに、いよいよエンジンが載せられます(*^_^*)
降ろした時と同様、工場長と石井さんの2人で慎重にエンジンルームに入れていきます。
無事エンジンが収まりました!(^O^)
あとは、残った補機類とミッションを取り付けていきます。完成までもう一息です(^^♪
全て組み終わり、試運転を含めた最終チェックまで終え、ついに完成です!(●^o^●)
エンジンオーバーホールを何度も経験している石井さんも、エンジンをかける時は毎回緊張すると言っていました(*_*) 組み付けミスが無いか、作業を思い返しながら、ゆっくりとセルを回します、、、
無事にエンジンがかかり、アイドリングも安定しています(*^_^*) 「エンジンの音を聴きながら、オーバーホールされたエンジン内部の部品達が動いているのを想像したら、大変だったけどやって良かった!と感じられた(*^^)v」と、石井さん。この想いはきっとオーナーさんにも伝わっていると思います。
アルピナは元々、手組みに近い組立工程なため壊れにくいのですが、流石のアルピナでも20万キロを超えているともなれば消耗する部品も出てくるそうで、今回のように再度オーバーホールを行う事により新車時により近いエンジンパワーも得られ、オーナー様の癖も良い意味でついていくのだそうです。
納車待ちのB3君も、早くオーナーさんに会いたがっているようでした(^^♪
石井さん、本当にお疲れ様でした\(^o^)/
今回、お知り合いの方のご紹介でつたえファクトリーへご来店頂き、初めて整備をご依頼頂いたオーナーのM様。「あと10年、あと10万km乗っていきたいから」との想いを私たちに託して頂き、こんな重要な整備をお任せ頂いて、本当にありがとうございました(*^_^*) 大切な愛車との時間を末永く楽しめるよう、これからも精一杯サポートさせて下さいね!
12月に入り、寒さが堪える季節となりました。毎日、手を真っ赤にしながら洗車をしてくれているスタッフや、工場でストーブを焚きながら作業をしてくれているメカニックには、本当に頭が上がりません(>_<)
本格的な寒さとなり、いよいよ関東地方でも雪予報が出始めましたので、スタッドレスタイヤへの履き替えがお済みでない方は、お早目にご相談下さいね♪
それではまた次回、お会いしましょう(^◇^)
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